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YURA ゆら
 

「ゆら」シリーズでは、鏡面にまで研磨されたステンレス板を、人と世界をつなぐ媒介であると同時に、その関係を映し出す境界として捉え、人と世界との関係がどのように立ち現れるのかを探求しています。一方の面には熱を加え、金槌で繰り返したたくことで平面に奥行きと膨らみを生み出し、もう一方の面は鏡面に磨き上げることで形態の輪郭を消し、周囲の風景や鑑賞者を歪みを伴いながら映し出します。さらに、熱を受けた面は酸化によって時間を堆積させ、鏡面は「今」を映し続けることで、異なる時間の流れが一枚の板の両面に共存します。

私は制作を通して、人は決して世界から切り離された存在ではなく、他者や自然、環境との関係のなかで、その在り様を現し続けていることを実感してきました。「ゆら」は、身体と物質、過去と現在、自己と他者といった境界を固定されたものではなく、絶えず揺らぎ、関係し続けるものとして捉える試みです。

物質を介した行為は、私と世界との関係を実感へと変え、そのなかで人の在り様が立ち現れます。

2017-2026 ©  Yoshiya Hongo

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