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Appearance
 

Appearance シリーズは、この世界の中で存在がどのように知覚されるのかを探る作品群である。私は固定された形を提示するのではなく、物質、光、空間、時間、そして知覚との関係の中で、存在の現れがどのように立ち現れるのか、その条件に関心を寄せている。

 

押し寄せる波が生み出す波打ち際や、空を流れる雲、大気のゆらぎは、この世界が絶えず移動し続けていることを私たちに気づかせる。一方で、建築や日常の中で用いられるアルミニウムは、不変で安定したものとして認識されることが多い。私はそれを、人の領域と、その外側に広がる世界とをつなぐ境界として捉えている。

 

熱によってアルミニウムを融解し、その質量を移動させることで、平らな板は光や影、空気を孕む緩やかな起伏へと変化していく。その姿は、時間や周囲の環境に静かに応答し続ける。

 

空間の中で彫刻は知覚が集まる一点となる。呼吸や身体の動きとともに、人もまた世界を構成する現象の一部である。Appearanceを通して、私は新たな世界を提示するのではなく、私たちの前にすでに在る世界へと意識を繋げ、その在り様を光や時間、そして知覚を通して顕していく。

2017-2026 ©  Yoshiya Hongo

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